主な陶磁器のご紹介

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陶磁器は、中国や朝鮮から伝来され日本に根付き、各地域で独自の進化を遂げた、素晴らしい焼き物です。
現代は、大量生産により工場でオートメーション化された陶磁器と、手作りの陶磁器との両方が混在します。
当店は、後者の窯元で手作りされた商品を主体に販売を行っております。大量生産にはない、個々の趣や素材の持つあじわいを是非皆様に堪能して頂きたいと思いホームページを立ち上げた次第です

代表的な焼き物の種類

陶磁器は、粘土を主な原料とした焼き物で作られる「陶器」と陶石と呼ばれる長石や珪石を砕いて粘土と混ぜ合わせた素地を用いて作られる「磁器」が代表的な焼き物の作り方です。

この他に陶器と磁器の間の「炻器(せっき)」や先史時代からの最古の焼き物「土器」といったものもあります。
当店では、主に陶器と磁器の販売を行っております。

陶磁器の特徴

大きな特徴は、吸水性です。陶器は吸水性があり透光性はなく、叩くと鈍い音がします。比較的に厚めなものが多く温かみのある素朴な風合いが人気です。発祥は、朝鮮から伝わったと言われています。一方、磁器は、1300°前後の高温で焼成されるため、強度があることが最大の特徴です。また白系に近い色で光を透過します、また叩くと金属的な澄んだ高い音がします。発祥は中国から伝来されたと言われています。

陶磁器の楽しみ方

陶磁器の魅力は、その器が持つ独特の風合いや手触りや文様・・・にあります。釉薬一つにとってもそれぞれ独特の手法があります。
また、経年することで味わえる器自体の変化も魅力の一つでしょう

現代では、和室が少なく洋間中心の家が多いようですが、そんな中で「和」の陶磁器は独特の装飾品として重宝されていますし、また、食卓に変化をつけるために ちょっと趣のある器に盛りつけたりと 楽しみ方は、たくさんあります。・・・あなたらしい陶磁器に出会うことを少しでもお手伝いできればと当店は思っております。

そこで、陶磁器の名産地から代表的な〇〇焼といわれる器をいくつかご紹介させて頂きます。

主な焼き物の特徴と産地

九谷焼

九谷焼の歴史

九谷焼の始まりは、江戸時代 加賀藩(今の石川県)の三代藩主 前田利常の肝いりで始まりました。約100年の空白時期を経て見事に再興に至ったのです。
明治時代になるとその美しい絵柄は海外でも「JAPAN KUTANI」と高く評価されます。

九谷焼の特徴

九谷焼は何といっても美しい装飾にあります。久谷五彩を基調とした色が深みや味わいをかもしだしています。一目見て九谷焼と判るのは納得できます。

有田焼

有田焼の歴史

佐賀県の西部に位置する有田町が発祥の地です。当初は、厚めの白い素地に藍色の一色で模様を描いた磁器を製造していました。1640年初代酒井田柿右衛門が赤色を基調とした赤絵を生み出したことで多色塗りの鮮やかな器へと変わっていきました。ヨーロッパへ輸出するようになって伊万里港から出港したことから有田焼は「IMARI」と称され一躍有名になりました。

有田焼の特徴

有田焼の特徴は、磁器特有の透き通るような白い素地の上に色鮮やかに描かれたものです。

清水焼

清水焼(京焼)の歴史

清水焼は、古都 京都で作られるやきものの全般を言います。京焼ともいい今から400年前に茶会で使用されたと記録が存在します。京都は茶道の文化が謳歌した場所、皆様ご存じの千利休が好んだとされる桃山時代に作られていた楽焼が当時の清水焼(京焼)だと考えられています。

清水焼(京焼)の特徴

京都地方では、作陶に適した土が採取できなかったことで、作風にあわせて全国各地から土を取り寄せて作っていました。また、伝統を守りつつ新しいことに常にチャレンジする精神が清水焼を発展させることに貢献しました。そのため、金彩色絵の磁器や古典的な染付文様、釉薬を使わない素朴なもの、茶会の席で使用される天目茶碗・粉引茶碗など多種多様です。

美濃焼

美濃焼の歴史

美濃焼は、岐阜県で誕生しました。緩やかな丘陵地・掘りやすい地質・作陶に適した土壌の理想的な地域が発展の理由です。美濃焼が国内シェア50%を占める理由がこういった好条件に支えられています。

美濃焼の特徴

美濃焼は、大量生産にもいち早く対応し 美術的価値の陶芸品から日常で使うリーズナブルな家庭用食器まで美濃焼の種類は、多種多様です。よく「特徴がないことが美濃焼の特徴」と言われるほどです。また、絶好の立地であるゆえに他の産地と比較して広い地域で窯元も多く その地域ごとに独特の作り方や特徴があることがシェア拡大に貢献しています

萩焼

萩焼の歴史

山口県の萩市一帯で焼かれていた焼き物を萩焼と言います。江戸時代に毛利氏の御用窯として発展し古くから茶陶として茶人に珍重されました。現代でも 京焼と対峙するくらい存在感の萩焼です。

萩焼の特徴

萩焼の一番の特徴は、独特のやわらかな風合いです。
土が粗いために透湿性・保水性・保湿性が高く、土と釉薬の性質の違いから表面のひび(貫入)から水分が浸透し、器の中から表面に至るのです。この浸透により、使い込むほどに器の色合いが変化し何とも言えない味わいを醸し出すように変化して行くのです。これを「萩の七化け」と呼ばれ他にはない萩焼の最大の特徴となっています。

この他にもたくさんの焼き物があります。
徐々に商品とともに追加をして行きたいと思います。産地の焼き物ページには商品とともにわかる限り作者の履歴も載せてあります。ぜひ、日本で育ったよき文化である「陶磁器」を堪能して頂けたら幸いです。

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