日本古来から使われている「漆器」。漆を塗ることで独特な風合いを見せてくれます。
漆は、日本や中国、東南アジアにある落葉高木で、漆の木に傷をつけると、乳白色の樹液が出てきます。これが漆です。1本の木から採取できる漆は、1シーズンで150~200gほどと、とても貴重なもので、外国では、漆器のことを「JAPAN」とまで言うそうです。いくつかご紹介いたします。

山中漆器

山中漆器は、石川県加賀市の山中温泉地区で古くから作られている木工製品です。
石川県には有名な漆器の産地が3つあります。「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」、そして「木地の山中」と言われ、木地の模様を生かした漆器が特徴です。
ひとつひとつ異なった紋様には魅了されます。

会津漆器

安土桃山時代に福島県の会津領主が産業として奨励したことがきっかけで始まりです。
見た目は美しく、取り扱い扱いしやすく、かつ安価なのが特徴です。
ウレタン塗料は漆よりも安価で紫外線や熱にもより強く、より気軽にお使いいただけます。

紀州漆器

和歌山県が発祥の地です。根来塗の技法で作られた漆器です。
根来寺の僧侶が、自分たちが使用するために作ったことから、根来塗と言われています。
黒漆のうえから朱漆を塗られているのが特徴です。